<膠原病の名前のいわれ>

体の結合組織の膠原線維が変化を起こす病気
<膠原病は多臓器疾患>
血管を中心として炎症が起こる場合、いくつもの臓器が同時多発的に侵される
▲・・・・膠原病は3つの顔を持つ病気
  ■結合組織病
  ■自己免疫疾患
  ■リウマチ性疾患
●膠原病とその類縁疾患


1全身性アリテマトーデス(SLE)

2慢性関節リウマチ(RA)

3強皮症(PSS)

4多発性筋炎・皮膚筋炎(PM/DM)

5結合性多発動脈炎(PM)

6リウマチ熱(RF)

7混合結合組織病(PN)

8シェーグレン症候群(SS)

9ウェグナー肉芽腫症(WG)

10大動脈炎症候群(高安病)

11リウマチ性多発筋炎痛症(PMR)

12好酸素球筋膜炎

13成人スティル病

14強直性脊膜炎(AS)

15ペーチェット病

16再発性多発軟骨炎

17アジュバント病

18その他


               注:カッコ内は省略

私の場合検査入院で「強皮症」と診断された。
「強皮症」とは、皮膚が線維化して、硬化、内臓にも同様の変化を起こす。
「強皮症」の症状
発症症状には、レイノー現象、皮膚硬化、関節症状がある。
◆レイノー現象
 強皮症の約60%の症例にみられる。これは、血管のけいれんによって起こるもので、寒冷刺激や精神的緊張で誘発される。レイノー現象をあまり起こすと、指先の栄養状態が悪くなり、指先の丸みがなくなります。ひどい場合には、傷ができると治らなくなり、難治性の潰瘍ができることがあります。
◆皮膚硬化
 ●浮腫期・・まず初めは、皮膚の変化は指先に現れ、指全体がソーセージのように腫上がります。この状態を浮腫期といいます。
  この変化はやがて顔にも出現し、顔がむくんできます。しかし、このむくみは押してもへこみません。中身が緊満しており、固太りの感じです。この変化は指先から次第に上に及び、前腕や脛にもでてきます。
●硬化期・・皮膚はだんだん硬くなってきます。これが硬化期です。皮膚は硬くなり、つまみあげることができなくなります。
●萎縮期・・皮膚の色素沈着、脱失が起こってきます。前胸部あるいは背部では、メラニン色素が沈着して黒くシミになったり、あるいは逆に色素脱失が起こってきます。顔や前胸部の毛細血管が拡張することもあります。さらに進行した場合は、皮膚は薄くなり、光沢を帯びてきます。この時期を萎縮期とよびます。
◆皮膚硬化の症状
 指先が丸くなったり、あるいは硬化が強い時は、指が短くなり、曲がったまま伸びなくなる屈曲拘縮をおこすこともあります。また、顔は硬化のために鼻が尖り、口がちいさくなる小口症を呈することもあります。この場合では、舌を口の中につないでいる舌小帯が短縮するために、舌を前に突き出すことが出来なくなるのも特徴の一つです。口の周りにはしわができ、きんちゃく袋のようになることもあります。
また、皮膚の石灰化が起こり、難治性の潰瘍を形成することもあります。
◆関節症状
 リウマチのように骨が破壊されることはほとんどなく、関節痛ぐらいのことが多いようです。関節症状は約30%程度にみられます。
◆その他の臓器症状
■消火器症状
■呼吸器症状
■心臓症状
■腎臓症状
  ■筋肉症状
■強皮症の亜型ーCREST症候群

 上記は東京医科歯科大学教授の宮崎信之先生の著書から抜粋させていただきました。
私は他に間質性肺炎という肺の線維化が起こっています。
肺機能の低下。階段や坂道などでは呼吸が苦しくなったり、いきなり動悸が起こります。
ここに挙げられている症状で私が最初に自覚症状として感じたのが、レイノー現象でした。
それはもう30年以上の前になりますが、高校生のある朝、朝食を取っている時に父に「なんだ、その指は?」と言われたのがはじまりでした。見ると私の指は箸は持っているものの、ロウソクのように真っ白で感覚もありませんでした。
近くの医者に行ったところ「レイノー博士が発見したからレイノー症というんだけども、僕もまだ実際見たことがないんだよ」と言われました。当時たまたま朝NHKのテレビを見ていた母が「レイノー症」についてやっていたけど、患者数が少ないから研究もあまりされていない。だから、原因も治療法もわからないと言っていたと話してました。
最近読んだ本で、レイノー症と言われた人を25年経過を追ってみると、ほとんどの人が「膠原病」になっているという記事を読んだことがあります。
一般的な全身性エリテマトーデスは10代から起こりますが、強皮症は40代からの発症が多いそうです。まさに、私もちょうどその頃に変化が始まっていたと思います。


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