私がはじめてこの言葉を聞いたのは、1999年の10月だったと思う。

9月の健康診断で血液とレントゲンに異常があるので、再検査してくださいと会社から連絡があった。

9月の私の状態は最悪で、朝9時か10時に家を出て、帰りは夜の10時過ぎ。

当然食事の支度も出来ないからお弁当を買って食べて、(当然息子達も)それから伝票を整理すると、寝るのは1時か2時。

1週間に1度会社へ行く前夜は、その週のまとめと来週の計画も立ててだから、下手をすると明け方の4時くらいになったものだ。

毎晩なんとなく微熱が出て、仕事に出るときは朝、3回くらいはトイレに駆け込み、体中は痛い、特に関節なんか固まったように動き出す時の痛さ。

胃は常にむかむかする、咳は遠くからでも私だとわかると言われるくらいひどい咳をしていた。

よく「普通の咳じゃないから1度医者で診てもらったら?」と言われた。

でも、私にしたら、きっと働き過ぎで、ストレスによるものだろうくらいにしか思っていなかった。

歳と共に出てくるような症状でしかないと思っていたし、でもどこか反面このままじゃマジヤバイかもと思ったこともあった。

そして再検査のとき、私の曲がった指先の爪を見て、「間違いないと思うけど『膠原病』だと思います。

隣の部屋の先生がその道の専門だから紹介しますから診てもらってください」

「こうげんびょう?」なんだそれ「高原」にでも行くとなる病気?

正直その程度のことしか考えられなかった。聞いたことはあるけど、どんな病気かも知らなかったし。

その専門の先生が診察して「紹介状書くから僕の病院へ来てください」と言われ、結局10月12日から2週間ということで検査入院になった。


「膠原病」 
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